[geometry-ml:06199] OCAMI 微分幾何学セミナー 2025/04/11
TAMARU, Hiroshi
tamaru @ omu.ac.jp
2025年 4月 7日 (月) 18:18:08 JST
幾何学 ML のみなさま
(Bcc: 大阪公立大学微分幾何学セミナー関係者のみなさま):
大阪公立大学の田丸です。
下記の要領で OCAMI 微分幾何学セミナー
https://www.omu.ac.jp/orp/ocami/activities/seminars/dg/
を開催します。会場は大阪公立大学杉本キャンパスです。
みなさまの参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
*****
日時 2025年4月11日(金)16:45-18:15
講演者(所属) 神田 秀峰 (東京大学)
タイトル LCK幾何学におけるOeljeklaus-Toma多様体の特徴づけ
場所 理学部F棟4階 小講究室A(F404)
アブストラクト
Oeljeklaus-Toma(OT)多様体はKahler計量を持たない複素多様体の例として知られ,
井上曲面の高次元への一般化とみなされている. OT多様体は数論的データを用いて構成される可解多様体であり,
いくつかのOT多様体は局所共形Kahler(LCK)計量を持つ. これによりLCK計量を持つ可解多様体が大量に構成されたことになり,
OT多様体はLCK幾何における重要な例として盛んに研究されてきた. その構成は技巧的に見えるが,
LCK計量をもつ可解多様体はこれまでOT多様体を除いて簡単なものしか知られていない.
本講演では, ある種の可解多様体がLCK計量を持つならば, それは本質的にOT多様体と一致することを示す.
幾何学的な制約から数論が現れることから, 本結果はある種の可解多様体の構成において,
数論的議論を用いることの必然性を示唆していると言える. 本講演はプレプリント arXiv:2502.12500
の内容に基づく.
--
田丸博士
大阪公立大学理学研究科
---
Hiroshi TAMARU
Osaka Metropolitan University
https://www.omu.ac.jp/sci/tamaru/
Geometry-ml メーリングリストの案内