[geometry-ml:05482] 信州トポロジーセミナー(1/17)

Matsushita, Takahiro matsushita @ shinshu-u.ac.jp
2023年 12月 14日 (木) 13:31:51 JST


皆様、

このお知らせを重複して受け取られた方はご容赦ください。

信州大学理学部数学科(松本キャンパス)では、不定期に信州トポロジーセミナーを開催しており、2024年1月17日に以下の要領で対面での開催を予定しております。

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日時: 2024年1月17日(水) 16:30--18:00
題目: sclと粗い群
講演者: 見村 万佐人(東北大学)
会場: 信州大学・理学部A棟4階 数理・自然情報合同研究室(A-401)
概要:川﨑盛通(北大)、木村満晃(京都大)、松下尚弘(信州大)、丸山修平(金沢大)各氏との共同研究です。安定交換子長(scl:stable
commutator
length)はその値の数論的な性質(例えば、有理数であるかなど)や取り得る非零値に正の下界があるか(ギャップ定理)など、精密な値についての深い結果群が知られています。他方、本研究では、群の間の
"距離" を scl で定める、という形での "距離空間" の性質を考えます。この "距離"
は一般に三角不等式を満たさないという致命的な欠陥があるのですが、小スケールの構造を破壊した粗い幾何学(coarse
geometry)の観点では距離空間と思うことができます。このような、「scl
の粗い幾何」という新鮮な見方での研究成果をお話しします。実はより細かく、群に scl
から定まる(粗い幾何の意味での)距離を入れた空間は粗い幾何の圏での群対象と見ることができます。この概念は「粗い群(coarse
group)」と呼ばれ、Leitner と Vigolo による 2024 年出版予定のモノグラフで理論が大きく進んでいます。scl
の粗い群的な視点での一般論、および、応用例としてトレリ群の元でかつ擬アノソフな写像類による写像トーラスの基本群の場合についてお話しします。

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情報の更新は下記 web ページにてお知らせいたします。

http://math.shinshu-u.ac.jp/~topology/seminar/

信州トポロジーセミナーでは、講演者を随時募集しております。自薦・他薦などありましたら、お知らせください。よろしくお願いします。

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松下 尚弘(まつした・たかひろ)
信州大学理学部数学科
matsushita @ shinshu-u.ac.jp

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