[geometry-ml:01787] 東大数理・複素解析幾何セミナー (6/17)
Yoshihiko Matsumoto
yoshim @ ms.u-tokyo.ac.jp
2013年 6月 11日 (火) 17:09:17 JST
皆様
来週の東大数理・複素解析幾何セミナーのお知らせです。
《日時》6月17日(月)10:30〜12:00
《場所》東大数理(駒場キャンパス)126教室
《講演者》上原崇人氏(新潟大学)
《タイトル》有理曲面上の自己同型写像のエントロピー
《概要》
複素曲面上の自己同型写像による力学系については,
位相的エントロピーとの関係において近年多くの研究がなされている.
エントロピー正の写像を許容する曲面は,K3 曲面,エンリケス曲面,複素トーラス,
そして有理曲面のいずれかになることが S. Cantat により示された.
これら曲面の中で有理曲面に対しては,具体例さえもほとんど知られていない状況であったが,
最近いくつかの結果が示されてきた.
そこで本講演では,有理曲面上の自己同型写像に関して得られた結果について紹介する.
具体的には,「軌道データ」と呼ばれる概念を用いた写像の構成方法について紹介し,
特に写像がカスプ反標準曲線を保つ場合に,構成された写像の性質について解説する.
また,写像のエントロピーと Salem 数とよばれる代数的整数が関連していることを紹介していく.
以降の予定については、こちらをご覧ください。
http://seminar.ms.u-tokyo.ac.jp/geocomp/future.html
複素解析幾何セミナー担当
平地健吾、高山茂晴、松本佳彦
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