[geometry-ml:06274] 6月の東大数理科学講演会のご案内

Yoshiki Oshima yoshima @ ms.u-tokyo.ac.jp
2025年 6月 2日 (月) 14:06:05 JST


幾何学メーリングリストの皆様

東京大学大学院数理科学研究科における6月の数理科学講演会について,下記のとおりご案内申し上げます.

日時:6月20日(金)15:30~16:30

場所:東京大学大学院数理科学研究科大講義室(対面のみ)
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/access/

講演者:池 祐一 氏 (東京大学 大学院数理科学研究科)

題目:正方形杭問題と超局所層理論

概要:正方形杭問題(square peg problem)とは「平面内の単純閉曲線が与えられたとき,その上に正方形の4頂点となる異なる4点が存在するかどうか」を問うもので,1911年にToeplitzによって提起されたが現在も未解決である.この問題はより一般に,辺の比が指定された長方形の存在を問う長方形杭問題に拡張できる.GreeneとLobbは,シンプレクティック幾何を用いて滑らかな曲線に対する長方形杭問題を肯定的に解決し,後にFloer理論におけるスペクトル不変量を用いて結果を改良した.本講演では,超局所層理論を用いると,長さ有限の単純閉曲線に対する長方形杭問題を肯定的に解決できることを紹介する.これは浅野知紘氏との共同研究に基づく.

講演は対面形式で行い,オンラインのライブ配信はいたしません.

また,15:00からコモンルームでコーヒータイムを開催いたします.

多くの皆様のご参加をお待ちしております.

2025年度談話会委員
会田茂樹,大島芳樹,志甫淳(委員長),高田了

なお,談話会・数理科学講演会の情報は,下記のウェブサイトに掲載されております.
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/


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