[geometry-ml:05606] 金沢トポロジーセミナー(4/10 伊藤昇氏)

kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp
2024年 3月 31日 (日) 23:57:49 JST


各位
(重複をおゆるしいただきたいです。)

金沢大学の門上、滝岡、丸山、宮地です。

いつもお世話になっております。
金沢大学にてトポロジーセミナーを開催いたしますのでご連絡いたします。

https://sites.google.com/view/kanazawatopseminar/ホーム
複数のメーリングリストにご案内しております。重複をどうかお許しください。
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2024年4月10日(水)

• 時間:15:00〜16:00
• 講演者:伊藤昇(茨城工業高等専門学校)
• タイトル:Lifting link invariants by nanophrases
アブストラクト:ナノワードとは,文字列(ワード)の組によって射影構造をもったワードであり,成分数を一般化するとナノフレーズと呼ぶ.これらはワードに対して,ある種のホモトピー構造を入れたものであり,ナノフレーズのホモトピー構造は無限個の圏を生み出す装置となっている.2005年頃にTuraevは,ナノフレーズ理論を導入するとともに,Jones多項式の定式化に必要な圏(pseudolinks)と標準的なlink 
quandleを定義する圏(quasilinks)それぞれを,統一的な視点から「より一般的なナノフレーズ(general 
nanophrases)の部分圏の一種」としてそれぞれ実現させた.Turaevは写像類群やTQFTへの寄与を念頭においていたと考えられ,Gauss 
phrases またはfree linksという「情報の少ないナノフレーズ」も導入しており,これについては「1成分のGauss 
phraseが非自明である」というGibson, Manturovの同時期の独立な結果がある.我々は,上に登場した圏たちを並べた列に注目した:

general nanophrases —> virtual links —> pseudolinks / quasilinks / 
virtual strings —> Gauss phrases

この射影列における圏の関係に着目すると,ある圏(例えばpseudolinks)で不変量を構成できれば,それをカバーする圏(例えばgeneral 
nanophrases)へと不変量を持ち上げられる(lifting).今回,liftingの非自明な方法を2つ見つけたので紹介する.このような道具は調べたい対象を被覆する対象の検出や,調べたい対象の射影による特徴付けに有効だと考えられる.講演では構成についてなるべく平易な説明を心がける.

内容は福永知則氏(福岡工業大学) との共同研究(arXiv:2401.04506)に基づく.

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今回はZOOMによる遠隔講演のみとします。ZOOMでの聴講を希望された場合,ZOOMのアドレスは共通となります。

ZOOMでの参加を希望される方は、前日4月9日までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。講演時間までにZOOMのアドレス情報をお伝えします。


ご参加お待ちしています。
よろしくお願い致します。

金沢トポロジーセミナーでは講演者を募集しております。
ご興味のおありの方は,世話役までお気軽にご連絡ください。

門上晃久(kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp)
滝岡英雄(takioka @ se.kanazawa-u.ac.jp)
丸山修平(smaruyama @ se.kanazawa-u.ac.jp)
宮地秀樹(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
(金沢大学)


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