[geometry-ml:04509] 第19回岡シンポジウム
Tohru Morimoto
morimoto_thr @ ybb.ne.jp
2021年 11月 3日 (水) 09:13:06 JST
皆様
今年の岡シンポジウムはzoom オンラインで開催されます。
すでにご存知かもしれませんが案内をあらためてお送りさせて
いただきます。
森本 徹
岡数学研究所
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下記の通り第19回岡シンポジュウムを開催致しますのでご案内申し
上げます.今年は Zoomによるオンライン開催となります.参加を希
望される方は,12月14日(火)17:00までに下記URLから登録をお願
い致します.
https://forms.gle/Dn4Jx8hjctEfKzfV8
なお,18日(土)18:30からZoomを用いたオンライン懇親会を予定し
ております.途中参加,途中退室も可能ですので,お時間の許す限
り,お気軽にご参加ください.なお,飲み物,食事は各自ご用意く
ださい.
篠田正人 角田秀一郎 松澤淳一 吉川謙一
日時:日時:2021年12月18日(土)〜12月19日(日)
開催形式:Zoom ミーティング
プログラム
12月18日(土)
13:30 - 15:30
吉永正彦(北海道大学)
タイトル:数え上げ関数から見た空間の形
アブストラクト:代数多様体の有限体上で点の個数と位相的構造が
密接に関係していることはよく知られている(Weil予想).このよう
な「数え上げ問題」と「空間の形」の関係が,超平面配置,部分トー
ラス配置,ポセット間の射の空間,多面体上の格子点(Ehrhart理論
)等,様々な組み合わせ論的問題に関連して現れることを最近の研究
を交えて紹介したい.
16:00 - 18:00
竹井義次(同志社大学)タイトル:微分方程式の完全WKB解析について --- 複素解析と漸近解析の一つの接点
アブストラクト:WKB解は、固有値問題を論じるために量子力学で良
く用いられるシュレディンガー方程式の形式解である.完全WKB解析
では,ボレル・ラプラスの方法と呼ばれる漸近解析的な手法を用い
てWKB解に解析的な意味を与える.本講演では,シュレディンガー方
程式やパンルヴェ方程式を題材に,完全WKB解析の基礎からはじめて,
最近の研究の進展まで含めて解説してみたい.
18:30 - 20:30
オンライン懇親会
12月19日(日)
10:30 - 12:30
塚本真輝(九州大学)
タイトル:いかにして力学系を電話で送信するか?
アブストラクト:電話で送信できる一秒あたりの情報量はいくらか?
もしノイズがゼロなら,原理的には無限の情報が送信できるが,現
実にはノイズがあるため,有限の情報量しか送ることができない.
シャノンは1948年の歴史的な論文において,送信可能な情報量の理
論的限界値を与える見事な公式を証明した.この講演では,シャノ
ンの仕事の位相力学系における類似を説明する.そこでは平均次元
という力学系の位相不変量が本質的な役割を果たす.
14:00 - 16:00
並河良典(京都大学数理解析研究所)
タイトル:複素シンプレクティック特異点の変形と双有理幾何
アブストラクト:クライン特異点は, 複素単純リー環との関係が深
く, ADE型の複素単純リー環を用いて, クライン特異点の同時特異点
解消を構成することができる(Grothendieck, Brieskorn, Slodowy).
これを用いて,クライン特異点を特異点解消と変形理論の2つの観
点から研究することが可能になる. クライン特異点の特徴として,
非特異部分に正則なシンプレクティック形式を持つことと,
良い $C^*$-作用を持つことの2点があげられる. この2つの特徴を
もとに, クライン特異点の概念を高次元化したものが, 錐的シンプ
レクティック特異点である. この講演では, 錐的シンプレクティ
ック多様体に対して, 同時特異点解消の理論を一般化し, 変形理論
や双有理幾何への応用を考える.
問い合せ先:奈良市北魚屋西町 奈良女子大学岡数学研究所 松澤淳一
Phone: 0742-20-3361, e-mail:matsuzawa @ cc.nara-wu.ac.jp
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