[geometry-ml:04433] 金沢トポロジーセミナー(9/21 矢口義朗氏)

宮地秀樹 miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp
2021年 9月 7日 (火) 11:03:28 JST


皆様

金沢大学の門上、宮地、中村です。
いくつかのメーリングリストにアナウンスしております。
クロスポストをお許しください。

金沢大学にてトポロジーセミナーを開催します。
https://sites.google.com/view/kanazawatopseminar/ホーム

日時:2021年9月21日(火)15:00~16:00
場所:zoomによる遠隔講演
(ご参加希望の方は前日までに宮地までご連絡下さい)

講演者:矢口義朗氏(前橋工科大学)

タイトル:
ブレイド群による4次対称群の直積へのHurwitz作用について

アブストラクト:
Hurwitz 作用とは,群の直積への組みひも群による自然な作用であり,
幾何的には例えば曲面を「ひねる」操作としても説明できる。
自然数 $n$ を固定するとき,群 $G$ の $n$ 個の直積の元のうち,
第 $1$ 成分から第 $n$ 成分までの積が単位元になるものを,$G$
のシステムとよぶことにする。組みひも群のシステム全体を
Hurwitz 同値で分類する(Hurwitz 作用で軌道分解する)ことは,
曲面組みひも(分岐被覆を用いて定義される 4 次元球体内の曲面)
の完全不変量を与えることが S. Kamada によって示されている。
組みひも群のシステム全体を Hurwitz 同値で完全に分類すること
は現段階では難しい。19世紀末,Hurwitz は対称群の互換のみから
なるシステム全体を Hurwitz 同値で完全に分類した。これは(単純
分岐被覆を用いて定義される)単純曲面組みひもの不変量を与える。
この先,非単純な曲面組みひもの不変量を得るためには,対称群の
互換以外の置換も混合したシステム全体における Hurwitz 作用も
扱う必要がある。2010年頃,C. Sia と E. Beger は独立に,3 次
の対称群(もっと広く二面体群)のシステム全体を Hurwitz 同値
で完全に分類した。本講演では,組みひも群・Hurwitz 作用の定義,
および基本的性質を紹介し,4 次の対称群の純粋システム(同じ長さ
の置換を並べたシステム)全体における Hurwitz 同値類の完全代表系
を求めた結果を報告する。

今回はzoomを用いた遠隔講演とします。
参加を希望される方は、前日9月20日までに
宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。
講演時間までにzoomのアドレス情報をお伝えします。

ご参加お待ちしています。
よろしくお願い致します。

金沢トポロジーセミナーでは講演者を募集しております。
ご興味のおありの方は,世話役までお気軽にご連絡ください。


門上晃久(kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp)
宮地秀樹(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
中村伊南沙(inasa @ se.kanazawa-u.ac.jp)
(金沢大学)



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