[geometry-ml:04112] 第6回東京理科大学幾何学セミナー
馬場蔵人
baba_kurando @ ma.noda.tus.ac.jp
2020年 8月 31日 (月) 14:12:12 JST
幾何学分科会MLの皆様
第6回東京理科大学幾何学セミナーを下記の通り開催致しますので,ご案内させていただきます.
講演者:井川 治 氏(京都工芸繊維大学)
題目:compact 対称三対の標準形とその応用
日時:2020年9月18日(金)16:30-17:30
場所:Zoom(オンライン開催)
参加登録:本セミナーに参加をご希望の方は下記URLより参加登録をお願いいたします.
https://tus-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tJUuf--qqTsvH91cG_ClaLtekylFgGbG_2mN
概要:compact対称空間の理論において極大平坦全測地的部分多様体(以下,簡単に極大トーラス)は中心的な役割を果たす.
極大トーラスの重要な性質は,(i) 任意の二つの極大トーラスは互いに合同であり,(ii) compact対称空間へのイソトロピー群の作用が
極大トーラスを切断とする超極作用(線形代数学における対角化可能に相当するRiemann幾何的な概念)となることである.
この性質を利用してcompact対称空間へのイソトロピー群の作用(以下,簡単にイソトロピー作用)に関しては多くの研究結果がある.
Hermann作用はcompact対称空間へのイソトロピー作用の一般化であり,超極性という良い性質を引き継いでいる.
しかしながらHermann作用はイソトロピー作用より複雑なため,その詳しい性質を調べることは困難を伴う.
Hermann作用は,compact対称三対と呼ばれる,compact連結Lie群とその上の二つの対合から構成される.
compact対称三対の全体には非自明な同値関係が定義され,互いに同値なcompact対称三対は本質的に同じHermann作用を定める.
そこで,compact対称三対の各同値類の中から「最も簡単な代表元」が選べれば,Hermann作用の詳しい性質を調べる際に役立つと期待される.
本セミナーの目的は,問題をLie環レベルで定式化し,定式化された問題に解答を与えることである.
この研究は馬場蔵人(東京理科大学)との共同研究である.
※本セミナーは理工学部数学科談話会と合同開催となります.
世話人:
田中真紀子 理工学部数学科
小池直之 理学部第一部数学科
廣瀬進 理工学部数学科
佐古彰史 理学部第二部数学科
佐藤隆夫 理学部第二部数学科
大橋久範 理工学部数学科
山川大亮 理学部第一部数学科
馬場蔵人 理工学部数学科
以上,よろしくお願いいたします.
東京理科大学
馬場 蔵人
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