[geometry-ml:03839] 第7回神楽坂微分幾何学セミナー開催(及び,今後の予定)のお知らせ
Naoyuki Koike
koike @ rs.kagu.tus.ac.jp
2019年 9月 24日 (火) 20:34:30 JST
幾何学分科会MLの皆様
第7回神楽坂微分幾何学セミナーを下記の通り開催致しますので,ご案内させていただきます。
日時:2019年10月26日(土)15:00-17:15
場所:東京理科大学 神楽坂キャンパス331教室(3号館3階)
アクセス:https://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html
・15:00-16:00
講演者: 河井 公大朗(学習院大)
タイトル: Poincare DGA of Hodge typeとその応用
アブストラクト:
多様体Mがformalとは、大雑把にいえばその実ホモトピー群がde Rhamコホモロジーから定まるときをいう。
この場合、M上のMassey積はすべて消える。これは多様体Mがformalになるための位相的障害を与える。
formalという概念は、一般にdifferential graded algebra (DGA)に対して定義できる。
そこで、Poincare DGA of Hodge typeというDGAに対して考察し、その結果を多様体に応用する。
そして、ある幾何構造が入るための位相的障害を導く。
・16:15-17:15
講演者: 服部広大(慶応大)
タイトル: 幾何学的量子化と測度付きグロモフ・ハウスドルフ収束について
アブストラクト:
シンプレクティック多様体とその上の前量子化束の組に対してシンプレクティック形式と整合する
複素構造の1パラメーター族に対する正則切断の1パラメーター族の挙動を調べたい。
複素構造に対応するケーラー偏極の族が、ラグランジュファイブレーションに対応する実偏極に
収束するとき、正則切断の族はボーア・ゾンマーフェルトファイバーに局所化するという現象が、
トーリック多様体などのいくつかの例で観測されている。
本講演では、測度距離空間の収束の観点からボーア・ゾンマーフェルトファイバーへの局所化を
記述できることを説明する。
今後の予定
・第5回神楽坂微分幾何学セミナー
日時:2019年9月28日(土)15:30-17:00
場所:東京理科大学 神楽坂キャンパス223教室(2号館2階)
講演者: 大仁田 義裕 (大阪市立大学)
タイトル: Minimal Maslov number of $R$-spaces canonically embedded in Einstein-K\"ahler $C$-spaces
アブストラクト:
An $R$-space is a compact homogeneous space obtained as an orbit of the isotropy representation of a Riemannian symmetric space.
It is known that each $R$-space has the canonical embedding into a K\"ahler $C$-space as a real form which is a compact embedded
totally geodesic Lagrangian submanifold. The minimal Maslov number of Lagrangian submanifolds in symplectic manifolds is an invariant
under Hamiltonian isotopies and very fundamental to the study of the Floer homology for intersections of Lagrangian submanifolds.
In this talk I provide a survey on such nice properties of R-spaces as Lagrangian submanifolds and my recent work on the minimal
Maslov number of $R$-spaces canonically embedded in Einstein-K\"ahler $C$-spaces.
・第6回神楽坂微分幾何学セミナー
日時:2019年10月12日(土)16:00-17:00
場所:東京理科大学 神楽坂キャンパス211教室(2号館1階)
講演者: 佐藤 松夫 (弘前大学)
タイトル: 弦の幾何学
アブストラクト:
弦幾何理論は、超弦理論の非摂動論的定式化の候補の一つである。特に、弦幾何理論から、これまで確立されている摂動論的超弦理論を
導出することができる。また、弦幾何理論は時空と物質を統一する。つまりマクロには弦多様体そのものが時空を、弦多様体の揺らぎが物質
を表す。弦幾何理論は、無限次元リーマン多様体の一つのクラスであるリーマン弦多様体の曲率スカラー等の幾何学量を用いて、定式化される。
このセミナーではこれら弦の幾何学を数学的に構成する。また、弦幾何を位相的ツイストして得られる位相的弦幾何についても紹介する。
詳細につきましては、神楽坂微分幾何学セミナーのホームページ
https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/~koike/Kagu-diffgeo-seminar.html
をご覧ください。
世話人:小池 直之,田中 真紀子,佐古 彰史,新田 泰文,馬場 蔵人,只野 誉,山本 光
以上,よろしくお願い致します。
東京理科大学
小池 直之
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