[geometry-ml:03241] 小山高専数学談話会

So Okada so.okada @ gmail.com
2018年 1月 19日 (金) 10:49:39 JST


各位、

大変恐縮ながら、小山高専数学談話会の下記予定を申し上げます。
---------------------------------------------------------------------
Speaker: 佐々木大輔(Daisuke Sasaki)氏(埼玉大学)
Title: 接触リーマン多様体におけるHermitian-Tanno接続とBochner型の曲率テンソルについて
When: 2018年1月26日(金) 16:10-17:00
Where: 小山高専専攻科棟4F多目的ホール
Abstract : 接触リーマン多様体において, Hermitian-Tanno接続が存在する. この接続は長瀬正義氏によって構成された.
Hermitian-Tanno接続を用いることで,
Kohn-RossiラプラシアンやFeffermanスピン空間におけるDirac作用素などの研究において様々な結果が導かれる.
本講演ではHermitian-Tanno接続についての解説と,
この接続から構成されるある種の不変量であるBochner型の曲率テンソルについて紹介する. このBochner型の曲率テンソルは,
長瀬正義氏と講演者の共同研究で得られたものである.

Speaker: 伊藤涼 (Ryo Ito) 氏 (東京大学)
Title: 進行波の最小速度の Young 測度による解析
When: 2018年1月26日(金) 17:10-18:00
Where: 小山高専専攻科棟4F多目的ホール
Abstract: 本講演では,KPP
型の非線形項を持つ反応拡散方程式を考察する.この方程式は生態学,集団遺伝学,疫学など様々な分野で空間的な伝播を伴う現象を記述する.本講演では特に,外来生物が侵入・拡散する現象に焦点を当てる.この方程式は,波面の形状を周期的に変化させながら進む進行波と呼ばれるタイプの解を持つ.また,それらの進行波の平均の速度のうちで最小のもの(これを「最小速度」と呼ぶ)が存在し,その速度はコンパクトな台を持つ非負の初期値から出発した解の波面の広がり速度(spreading
speed)に一致することがわかっている.生態学モデルの観点からは,波面の広がり速度は外来生物の侵入速度を表し,この速度は外来生物の内的自然増加率に依存する.本講演では,内的自然増加率が光量や熱量などのコントロールできる環境パラメータに依存する場合について考え,環境パラメータの平均値が一定という制約条件の下で,広がり速度を最小化(あるいは最大化)する環境の配置を決定する問題について,得られた結果を紹介する.
---------------------------------------------------------------------
会場へのアクセス等、より詳しくは以下をご覧ください。
https://so-okada.github.io/nitoc-math-colloquium.html

皆様の御来聴をお待ち申し上げます。

--
So Okada
https://so-okada.github.io/

-------------- next part --------------
HTMLの添付ファイルを保管しました...
URL: <https://mail.math.nagoya-u.ac.jp/pipermail/geometry-ml/attachments/20180119/54097b27/attachment.html>


Geometry-ml メーリングリストの案内