[geometry-ml:01678] 計算材料科学と数学の協働によるスマート材料デザイン手法の探索
Motoko KOTANI
m-kotani @ m.tohoku.ac.jp
2013年 2月 12日 (火) 19:27:17 JST
関係各位
文部科学省委託事業「数学・数理科学と諸科学・産業との協働によるイノベーション
創出のための研究促進プログラム」の支援を受け、下記の研究集会を開催します。ご
関心のかたに案内いただければ幸いです。ポスター発表、若手の旅費支援(若干です
が)を募集しています。ご希望は小谷まで。
m-kotani at m.tohoku.ac.jp
よろしくお願いします。
東北大学
小谷元子
計算材料科学と数学の協働によるスマート材料デザイン手法の探索
――階層構造を解析する――
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/mathematics_unit/japanese/coop-mathworkshop
2013/
日時:2013年3月13日(13:00) - 15日(15:00)
場所:東北大学原子分子材料科学高等研究機構 セミナー室(2階)
主催:東北大学WPI-AIMR
協賛:CMSI「計算物質科学イニシアティブ」
組織委員:常行真司(東京大学)、赤木和人(東北大学)、尾畑伸明(東北大学)、
鹿野豊(分子科学研究所)、塚田捷(東北大学)、廣川真男(岡山大
学)、
小谷元子(東北大学)
趣旨:日本が世界的優位を誇る材料科学は、これまでの豊富な経験の積み重ねと厚い
研究者層による最先端研究に支えられてきた。その対象が複雑高度化する中でコン
ピュータを用いた機能発現の機構解明と材料設計はますます重要な役割を担いつつあ
るが、近年のハードウェアの性能向上と洗練されたソフトウェアの蓄積は単なる高精
度化や大規模化を超えて質的に異なる解析を可能性とする域に達し、材料科学の新た
なフェーズが始まろうとしている。しかしながら、サイズや時間の階層を超えてミク
ロとマクロをつなぐにはまだ種々の困難が残されており、その克服には従来にない発
想が必要とされている。一方、数学・数理科学も独自の発展と成熟をとげ、理想状態
から離れた複雑な系の解析手法や大量の情報の中に潜むデータ構造を抽出する手法な
ど、階層横断を可能にするスケール変換の理論が編み出されている。そこで本ワーク
ショップでは、これまで数学・数理科学者と計算材料科学者との間に十分な情報交換
の場がなかったという反省のもと、各々の分野の第一人者が「階層構造の解析」を
キーワードに課題の所在や最新手法をサーベイし、数学・数理科学と計算材料科学と
がどのように協働できるか討論する。これを端緒として継続的な交流と具体的な連携
を行い、スマート材料のデザイン手法の新展開を目指す。
プログラム
【13日】
13:00-13:50 「計算材料科学の現状と課題(全体サーベイ)」 常行真司
(東京大学)
13:50-14:10 「AIMRにおける数学-材料連携への挑戦」 小谷元子(東北大学)
14:10-14:40 「計算材料科学と階層性」 赤木和人(東北大学)
14:40-15:00 討論:加藤毅(京都大学)、杉野修(東京大学)
Tea Break
15:20-15:50 「熱力学量と相転移(拡張アンサンブル法と熱力学的
down-folding)」
吉本芳英(鳥取大学)
15:50-16:20 「クラスター展開法による第一原理熱力学」 世古敦人(京都大学)
16:20-16:40 討論:杉野修(東京大学)、大野宗一(北海道大学)
16:40-17:10 「確率的情報処理への統計力学的アプローチ」 田中和之(東北大学)
17:10-17:30 討論:安田宗樹(東北大学)、大関真之(京都大学)
【14日】
9:00- 9:40 「Materials Informaticsの諸問題」 田中功(京都大学)
9:40-10:00 討論:鹿野豊(分子科学研究所)
10:00-10:30 「コンピューティクスによる物質デザイン:ナノ構造の物性探索」
押山淳(東京大学)
10:30-10:50 討論:土田英二(産業技術総合研究所)
10:50-11:20 「離散と連続をつなぐ大規模シミュレーション(仮題)」
大野宗一(北海道大学)
11:20-11:50 「流体力学極限について」 永幡幸生(新潟大学)
11:50-12:10 討論:針谷祐(東北大学)
昼食
13:10-13:40 高次元データの次元削減 福水健次(統計数
理研究所)13:40-14:00 討論: 平岡裕章
14:00-14:30 「計算アルゴリズムと計算科学(仮題)」 稲葉真理
(東京大学)
14:30-14:50 討論:星健夫(鳥取大学)、吉本芳英(鳥取大学)
14:50-15:20 「計算トポロジーの現状」 平岡裕章(九州大学)
15:20-15:40 討論:中村壮伸(東北大学)
15:40-16:20 ポスター発表
16:20-17:50 総合討論「計算材料科学と数学の連携」 座長 塚田捷(東北大
学)
討論者:常行、田中、土田、鹿野、廣川、赤木、小谷、講演者
【15日】講演会
9:00- 9:40 「ゆらぎ、遅い緩和、階層性」 山本量一(京
都大学)
9:50-10:30 「計算物質科学の新手法」 杉野修(東京大学)
10:40-11:20 「超離散化によるパターンの枠組みの導出」 加藤毅(京都大学)
11:30-12:10 「量子ウォークの統計的性質」 瀬川悦生(東
北大学)
昼食
13:30-14:10 「数学・計算材料科学・HPC分野の融合としての大行列数理アルゴリズ
ム」
星健夫(鳥取大学)
14:20-15:00 「(人工)原子と光の相互作用の数理から量子デバイスへ」
廣川真男(岡山大学)
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