[geometry-ml:01547] 大阪市立大学数学研究所談話会特別企画(9月26日)のご案内

ohnita ohnita @ sci.osaka-cu.ac.jp
2012年 9月 16日 (日) 18:25:43 JST


皆様

大阪市立大学数学研究所 談話会 特別企画のご案内をお送りいたします.
皆様のご参加をお待ちしております.

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大阪市立大学数学研究所 談話会 特別企画
A Big Wave Special OCAMI Colloquium

日程:平成24年9月26日(水)
場所:大阪市立大学 理学部 数学講究室(共通研究棟3階301室)

・15:00 ー 16:00
 講演者:小磯 深幸(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
 タイトル:Stability of hypersurfaces with constant mean curvature and
   applications to isoperimetric problems
   (平均曲率一定超曲面の安定性と等周問題への応用)
 アブストラクト:平均曲率一定超曲面(CMC超曲面)は,曲面が「囲む体積」を保つ
  変分に対する面積の臨界点であり,このような変分に対する面積の第二変分が非
  負の時に「安定である」と言われる.本講演では,自由境界あるいは固定境界を
  持つCMC超曲面の安定性を判定するいくつかの方法について延べ,それらの応用
  として,直積多様体(S^1)×(R^n)における等周問題の解を決定する.安定性の判
  定に際しては,ヒルベルト空間あるいはバナッハ空間上の汎関数の臨界点につい
  ての一般論を応用するが,「直接適用する」ことができない理由についても説明
  したい.さらに,理論の一般化や応用例についても述べたい.

・16:30 ー 17:30
 講演者:杉山 由恵(大阪市立大学 大学院理学研究科 数学教室/OCAMI)
 タイトル:On the structure of solutions for Keller-Segel systems
  (Keller-Segel系の解の構造について)
 アブストラクト:数理生物学のモデルであるKeller-Segel方程式系について最近の
  研究成果を紹介する.まず半線形方程式系について論じる.小さい初期条件に対
  して, 時間大域解の存在, 一意性, 安定性, といった“適切性”を議論する.ま
  た, 大きい初期条件に対しては, 有限時刻で解が爆発しうることを紹介する.更
  に解のクラスを測度値函数まで広げることで, 大きい初期値を持つ場合にも“適
  切性”を取り扱えることを示す.次に退化型,特異型Keller-Segel方程式系を考
  察する.特に特異型の特徴である解が有限時間で消滅する現象(extinction)を論
  じる.退化型,特異型いずれの場合も,質量保存則が重要な役割を演じることが
  明らかにされる.さらに時間があれば,非自明な定常解への漸近,$\epsilon$-
  正則性,解の有限伝播性についても触れる.


講演会終了後,18:00より懇親会の開催を予定しております.
参加者数確定のため,参加希望の方は下記の宛先までお申し込みください.

懇親会 参加申込先:
 宛先:森内 博正(大阪市立大学数学研究所)
 e-mail: moriuchi @ sci.osaka-cu.ac.jp
 参加申し込み締め切り:9月22日(土)

講演会場についての注意:
 新学舎建設のため数学教室は共通研究棟に移転しました.
 下記URLのウェブページで「仮研究棟」と記されている建物です.
  http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/shingakusya/shingakusya.pdf
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 秋吉宏尚
 大阪市立大学 大学院理学研究科 数学教室/大阪市立大学数学研究所 OCAMI
 e-mail: akiyoshi @ sci.osaka-cu.ac.jp


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