[geometry-ml:01501] 第三回明治大学幾何学セミナーのお知らせ
吉田尚彦
takahiko @ meiji.ac.jp
2012年 7月 12日 (木) 18:01:42 JST
皆様
このメールを重複して受け取られた方はご容赦ください.
第三回明治大学幾何学セミナーを以下の要領で開催致しますのでお知らせ致します.
日程:7月26日(木)16:30-18:00
場所:第二校舎A館A309
講演者:酒井 高司 氏(首都大学東京)
講演題目:複素旗多様体の実形の交叉の対蹠性
本講演は入江博氏(東京電機大学)、田崎博之氏(筑波大学)との共同研究による.
概要:K\"ahler多様体において対合的反正則等長変換の不動点集合として与えられる部分多様体
を実形と呼ぶ.定義から実形は全測地的Lagrange部分多様体になる.コンパクト型Hermite
対称空間の二つの実形の交叉は対蹠集合になることが田崎[4],田中-田崎[3]により示されている.複素旗多様体には$k$対称空間の構造が入り,これを用いて対蹠集合を定義することができる([1],
[2]).本講演ではまず複素旗多様体の対蹠集合の構造について述べる.さらに,複素ベクトル空間
内の複素部分空間の列のなす複素旗多様体において,二つの実旗多様体の交叉を決定し,横断的に交わるならば交叉は極大対蹠集合になることを示す.
参考文献:
[1] J. Berndt, S. Console and A. Fino,
On index number and topology of flag manifolds,
Differential Geom. Appl., 15 (2001), 81--90.
[2] C. S\'anchez,
The invariant of Chen-Nagano on flag manifolds,
Proc. Amer. Math. Soc., 118 (1993), No. 4, 1237--1242.
[3] M. S. Tanaka and H. Tasaki,
The intersection of two real forms in Hermitian symmetric spaces of compact
type,
to appear in J. Math. Soc. of Japan.
[4] H. Tasaki,
The intersection of two real forms in the complex hyperquadric,
Tohoku Math. J. 62 (2010), 375--382.
興味を持たれそうな方に周知していただけますと幸いです.皆様のご参加をお待ちしております.
吉田尚彦
明治大学理工学部数学科
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