[geometry-ml:06598] 金沢トポロジーセミナー(12/10 粕谷 直彦 氏)
Shuhei Maruyama
smaruyama @ se.kanazawa-u.ac.jp
2025年 11月 28日 (金) 02:32:08 JST
各位
金沢大学の門上、滝岡、丸山、宮地です。
いつもお世話になっております。
金沢大学にてトポロジーセミナーを開催いたしますのでご連絡いたします。
https://sites.google.com/view/kanazawatopseminar/ホーム
複数のメーリングリストにご案内しております。重複をどうかお許しください。
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2025年12月10日(水)
• 時間:16:30〜17:30
• 講演者: 粕谷 直彦(北海道大学)
• ZOOMによる遠隔講演と対面講演の併用
• タイトル : 有向閉曲面上の有向$T^2$束の分類
アブストラクト :
ファイバー束の同型類の分類問題は、位相幾何学における基本的な課題である一方で、一般には非常に難しい問題である。本講演では、種数 $g$
の有向閉曲面 $\Sigma_g$ 上の有向 $T^2$
束の同型類を分類する。同型類の分類において本質的に重要となるのは、モノドロミーを表す群準同型 $\pi_1(\Sigma_g) \to
SL(2;\mathbb{Z})$を、適切な意味で分類することである。そのために本講演では、まず次の定理を証明する。証明には、鎌田聖一氏によって導入された「チャート」が主要な道具として用いられる。
【定理】 $g$ を正の整数とする。$\Sigma_g$ 上の任意の有向 $T^2$ 束は、$g$ 個の $T^2$ 上の $T^2$
束のファイバー和に分解できる。
この定理を足掛かりとして、幾何群論的な議論を展開することにより、群準同型 $\pi_1(\Sigma_g) \to
PSL(2;\mathbb{Z})$を適切な意味で分類することができる。さらに、それに基づいて群準同型 $\pi_1(\Sigma_g) \to
SL(2;\mathbb{Z})$の分類も可能となる。時間が許せば、この部分の議論についても紹介したい。
尚、本講演の内容は、野田一成氏(北海道大学)との共同研究に基づく。
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ZOOMでの参加を希望される方は、講演日の前日(12月9日)までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。講演時間までにZOOMのアドレス情報をお伝えします。なお、ZOOMの遠隔講演のリンクは今年度のセミナーでは共通となります。すでにお送りした方々は今回ご連絡の必要はありません。
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対面の場所は自然科学5号館数学・管理棟4階471号室(コロキウム3)です。対面での参加を希望される方は、講演日の前日(12月9日)までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
金沢トポロジーセミナーでは講演者を募集しております。
ご興味のおありの方は世話役までお気軽にご連絡ください。
門上晃久(kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp)
滝岡英雄(takioka @ se.kanazawa-u.ac.jp)
丸山修平(smaruyama @ se.kanazawa-u.ac.jp)
宮地秀樹(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
(金沢大学)
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