[geometry-ml:06458] TUS 幾何学 & 自然科学セミナー開催のお知らせ(10月4日)
Kurando Baba
kurando.baba @ rs.tus.ac.jp
2025年 9月 26日 (金) 12:33:27 JST
幾何学分科会MLの皆様
下記の通りRIST TUS 総合研究院「 幾何学と自然科学融合研究部門」主催による
「TUS 幾何学 & 自然科学セミナー」を開催いたしますのでご案内させていただきます.
講演者: 水野将司 (日本大学理工学部・准教授)
講演タイトル: 結晶方位差と三重点によってエネルギーが散逸する
結晶成長の数学モデル
開催日時: 2025年10月4日(土), 16:00〜17:00
開催場所: 東京理科大学神楽坂キャンパス(2号館2階222教室)
アブストラクト:
Mullinsによって提案された結晶成長の数学モデルである,平均曲率流,曲線短縮流はその後の数学解析に大きな影響を与えてきた.これらのモデルは,主に結晶粒界の曲率が結晶粒界の運動に寄与すると仮定している.しかし,結晶粒界は,それを構成する結晶の方位差(結晶方位差)に起因するものである.結晶粒界の運動がエネルギーの変化によって起こるのであれば,結晶方位差が結晶成長に影響を与えると考えることが自然である.
本講演では,この物理的背景に立ち返り,結晶粒界エネルギーの散逸則の観点から結晶方位差と三重点がエネルギー散逸に寄与する結晶成長の数学モデルを導出する.そして,多結晶体の運動における結晶粒界の消滅などのトポロジカルな変化をBrown運動でモデル化し,確率微分方程式を導出する.そして,その確率微分方程式におけるエネルギー消散,Brown運動との関係である揺動散逸関係について述べる.
下記ホームページにて本セミナーの情報を掲載しております.
・TUS 幾何学 & 自然科学セミナー
https://www.rs.tus.ac.jp/dgns/TUS-Geo.NS-Seminar-j.html
東京理科大学
馬場 蔵人
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