[geometry-ml:05615] 東大数理科学講演会のお知らせ
Taro Asuke
asuke @ ms.u-tokyo.ac.jp
2024年 4月 6日 (土) 03:28:36 JST
幾何学MLの皆様
東京大学大学院数理科学研究科における4月の数理科学講演会についてご案内申し上げます.
講演者は,東大数理の本多正平氏です.
講演は対面形式で行い,オンラインでのライブ配信はいたしません.
東大数理メンバー以外の方が参加される場合は後述のリンクからの参加登録をお願いいたします.
足助
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日時:4月26日(金)15:30~16:30
場所:東京大学大学院数理科学研究科大講義室(対面のみ)
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/access/
講演者:本多 正平 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
題目:リーマン多様体とその極限
概要:リーマン多様体全体にグロモフ・ハウスドルフ距離を使って位相を入れると,リーマン多様体を人とする町Aができる.その町Aの中で「リッチ曲率のコントロールが効いた人」からなる村Bを考える.講演者はこの村Bに興味がある.この村Bはグロモフ・ハウスドルフ距離に関してコンパクト化可能であることがグロモフによって示されていた.よってコンパクト化してしまいたくなるのでそうすることにして,それをCと書く.その境界C\Bは町Aをはみ出している.よってそこに現れるのはもはや人(=リーマン多様体)ではない.例えば整数次元でないものが現れたり,特異点が稠密だったり,空でないどんな開集合の2次のベッチ数が無限大になったりすることがある.それがどれだけワイルドか,ワイルドでもどれくらいのことがわかるのかと思って調べると,なぜか村B全体のことがよくわかるようになってくる.このような流れの研究を多様体の収束・崩壊理論とよび,しばしばリーマン多様体の社会学と呼ばれることもある.本講演ではさまざまな分野と深い関わりを持つこの分野の最新状況について紹介する.
please see
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium_e/index_e.html
for an English version.
東大数理メンバー以外の方が参加される場合は、以下のリンクから参加登録をお願いいたします.
Please register at the following form if you do not belong to the Grad. School of Math. Sci. of the UT.
https://forms.gle/sqHbWFoL4JNBWsG37
多くの皆様のご参加をお待ちしております.
2024年度談話会委員
足助太郎,寺田至,長谷川立,宮本安人(委員長)
補足1:談話会の情報は,下記の談話会のホームページに掲載されております.
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/
補足2:次回の談話会は5月31日金曜日を予定しております.
asuke @ ms.u-tokyo.ac.jp
Graduate School of Mathematical Sciences
University of Tokyo
Komaba 3-8-1, Meguro-ku, Tokyo 153-8914, Japan
www.ms.u-tokyo.ac.jp/~asuke/index.html
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