[geometry-ml:04880] 金沢トポロジーセミナーのご案内(田所氏10月19日,栗原氏11月1日)
宮地秀樹
miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp
2022年 10月 5日 (水) 15:51:27 JST
皆様
金沢大学の門上、宮地、中村です。
金沢大学にてトポロジーセミナーを開催します。
https://sites.google.com/view/kanazawatopseminar/ホーム
このメールでは次の2つの講演をご案内いたします。
1つ目:
日時:2022年10月19日(水)11:00~12:00
ハイブリッド型(ZOOMによる遠隔講演と対面の講演の併用)
講演者:田所勇樹氏(木更津工業高等専門学校)
タイトル:離散複素解析における非線形O(3)シグマ模型
2つ目:
2022年11月1日(火)15:00〜16:00
ZOOMによる遠隔講演
講演者:栗原大武氏(山口大学)
タイトル:有限一般化アレキサンダーカンドルと群論
なお,これらの講演にZOOMでの参加をご希望される方へお願いです。
出席者の整理の利便性のため,出席の連絡をされる場合には,
田所氏の講演にご参加を希望される場合は件名に
金沢トポロジーセミナーZOOMアドレス希望(田所氏,10月19日)
とお書きください。また,栗原氏の講演にご参加を希望される場合は件名に
金沢トポロジーセミナーZOOMアドレス希望(栗原氏,11月1日)
とお書きください。どうかご協力をお願いいたします。
------1つ目の講演の情報-------
日時:2022年10月19日(水)11:00~12:00
ハイブリッド型(ZOOMによる遠隔講演と対面の講演の併用)
※ZOOMでのご参加希望の方は前日までにご連絡下さい。
講演者:田所勇樹氏(木更津工業高等専門学校)
タイトル:離散複素解析における非線形O(3)シグマ模型
アブストラクト:
本講演は関口 昌由,鎌田 勝(国立木更津工業高等専門学校)との共同研究に基づくものである.
Mercatは閉曲面上の4角形分割に離散複素構造を導入し,離散リーマン面を定義し,周期行列を導出するアルゴリズムを与えた.この離散複素構造は通常の複素構造と類似性があり,セル分割を細かくしていくと,閉曲面の複素構造に近づいていくものである.さらに,BobenkoとGüntherは,Mercatの離散リーマン面をより精密に扱い,新たな離散複素構造を定義した.O(3)シグマ模型とは,球面からそれ自身へのなめらかな写像から定まる汎関数によって記述され,この汎関数はエネルギーともみなせる.
平面4角形グラフ上の離散リーマン面を考える.その頂点上の複素数値関数およびO(3)シグマ模型から定まる,重み付き離散ディリクレエネルギー(以降,離散エネルギー)と重み付き離散面積(以降,離散面積)を定義し,それらの間の不等式の導出について説明する.これはBelavinとPolyakovの不等式の離散版とも言える.対角線が直交する一般の4角形グラフに対して,離散(反)正則関数が,離散エネルギーから導かれるオイラー-ラグランジュ方程式を満たすことについても述べる.
また,特別なひし形格子上において,離散面積は離散べき関数の写像度とみなすことができる.さらに,格子間隔を0に近づけた際に,離散エネルギー,離散面積,オイラー-ラグランジュ方程式がそれぞれ連続な対応物に近づくことについても紹介したい.
- 田所氏の講演はZOOMによる遠隔講演と対面の講演のハイブリッドとします。
- 田所氏の講演をZOOMでの参加を希望される方は、前日10月18日までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。講演時間までにzoomのアドレス情報をお伝えします。
- 田所氏の講演の対面の場所は自然科学5号館数学・管理棟4階471号室(コロキウム3)です。
対面での参加を希望の方は10月17日までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。
ーー1つ目の講演の情報はココマデーーーーーー
------2つ目の講演の情報-------
2022年11月1日(火)15:00〜16:00
(ZOOMによる遠隔講演)
講演者:栗原大武氏(山口大学)
タイトル:有限一般化アレキサンダーカンドルと群論
アブストラクト:
本講演は東谷章弘氏(大阪大学)との共同研究に基づくものである。カンドルは結び目の操作や空間の点対称を公理化したような二項演算をもつ集合のことである。一方で我々のなじみのある二項演算といえば、群の演算が挙げられる。そのようななじみのある群(とその群の自己同型写像)から一般化アレキサンダーカンドルとよばれるカンドル演算を作ることができる。我々は有限群から得られる一般化アレキサンダーカンドルのカンドル構造が群の言葉でどのくらい翻訳できるかという視点で研究をすすめてきた。その結果、有限一般化アレキサンダーカンドルのある特別なクラスの中では、群の言葉でカンドル同型性の必要十分条件を得ることができた。
本講演では、上記の結果の解説および、その結果から得られるいくつかの系について紹介する。
- 栗原氏の講演はZOOMによる遠隔講演とします。
- 栗原氏の講演をZOOMでの参加を希望される方は、前日10月31日までに宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。講演時間までにzoomのアドレス情報をお伝えします。
ーー2つ目の講演の情報はココマデーーーーーー
ご参加お待ちしています。
よろしくお願い致します。
金沢トポロジーセミナーでは講演者を募集しております。
ご興味のおありの方は,世話役までお気軽にご連絡ください。
門上晃久(kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp)
宮地秀樹(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
中村伊南沙(inasa @ se.kanazawa-u.ac.jp)
(金沢大学)
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Hideki Miyachi
School of Mathematics and Physics,
College of Science and Engineering,
Kanazawa University,
Kakuma-machi, Kanazawa,
Ishikawa, 920-1192, JAPAN
E-mail: miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp
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