[geometry-ml:04792] 金沢トポロジーセミナー(7/27 山﨑晃司氏)
宮地秀樹
miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp
2022年 7月 20日 (水) 14:44:04 JST
皆様
金沢大学の門上、宮地、中村です。
いくつかのメーリングリストにお送りしております。重複をお許しください。
金沢大学にてトポロジーセミナーを開催します。
https://sites.google.com/view/kanazawatopseminar/ホーム
日時:2022年7月27日(水)13:30~14:30
ハイブリッド型(ZOOMによる遠隔講演と対面の講演の併用)
※ご参加希望の方は前日までにご連絡下さい。
講演者:山﨑晃司氏(金沢大学)
タイトル:展開写像とEngel同相群
アブストラクト:
4次元多様体上の完全不可積分な二次元分布をEngel構造と呼び,Engel構造を
備えた4次元多様体をEngel多様体とよぶ.Engel多様体は,特性葉層と呼ばれ
る1次元葉層構造を持つ.特性葉層の葉空間は接触構造を持つ.逆に,3次元
接触多様体は,Cartan延長と呼ばれるEngel多様体を持つ.これら双方向の
構成はそれぞれ関手を与える.さらに,Engel多様体は,特性葉層の葉空間の
Cartan延長に値を持つ自然な局所Engel同相写像を備えている.これを展開写
像と呼ぶ.
葉層構造の葉空間は一般に多様体とは限らないが,今回は展開写像の値域が
多様体の場合を考える.上記の関手は,Engel同相群から接触同相群への群準
同型を導く.今回の講演では,もしも展開写像が被覆写像でないならば,この
群準同型は単射であることを示す.
展開写像を用いたEngel多様体の研究は,先駆者であるMontgomeryの研究に
も既に現れている.MontgomeryはEngel同相群がある意味で``小さい"ような
Engel多様体を構成した.一方,Engel同相群が自明群であるようなEngel多様
体の存在は未解決であった.最後に,主結果の応用として,Engel同相群が
自明群となる例を構成する.
今回はZOOMによる遠隔講演と対面の講演のハイブリッドとします。
ZOOMでの参加を希望される方は、前日7月26日までに
宮地(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。
講演時間までにzoomのアドレス情報をお伝えします。
対面の場所は金沢大学自然科学3号館3B532セミナー室で、入室にカードキーが必要です。
対面での参加を希望の方は前日7月26日までに
中村(inasa @ se.kanazawa-u.ac.jp)
までお名前、所属等の情報をお知らせ下さい。
ご参加お待ちしています。
よろしくお願い致します。
金沢トポロジーセミナーでは講演者を募集しております。
ご興味のおありの方は,世話役までお気軽にご連絡ください。
門上晃久(kadokami @ se.kanazawa-u.ac.jp)
宮地秀樹(miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp)
中村伊南沙(inasa @ se.kanazawa-u.ac.jp)
(金沢大学)
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Hideki Miyachi
School of Mathematics and Physics,
College of Science and Engineering,
Kanazawa University,
Kakuma-machi, Kanazawa,
Ishikawa, 920-1192, JAPAN
E-mail: miyachi @ se.kanazawa-u.ac.jp
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