[geometry-ml:03324] セミナー及び集中講義のお知らせ
Koji HASEGAWA
kojihas @ math.tohoku.ac.jp
2018年 4月 22日 (日) 19:32:59 JST
皆様(重複投稿ご容赦ください)
東北大学理学研究科にて、下記セミナーおよび談話会・集中講義が行われますのでお知らせします。
・表現論セミナー
2018.5.10 13:00ー14:30 数学教室川井ホール
講演者 土屋昭博氏(IPMU)
タイトル
Hodge decomposition of the Felder semi-infinite double complexes for
Virasoro Fock modules and $sl_2({\bf C})$ action on the extended W-algebra
of type $A_1$
概要
Virasoro 代数の極小系列を与える中心荷電
$c_{p_+, p_-}=13-6\frac{(p_+-p_-)^2}{p_+p_-}$
($p_+, p_-$ は2以上の整数で互いに素, $p=p_+p_-\geq 7$)
における Felder の Virasoro Fock module に関する semi-infinite double complex の
Hodge decomposition を構成する。
double complex の2つの微分 $d_+, d_-$ に対し、その双対微分 $d_+^*, d_-^*$ を、 Virasoro
代数の自由場表示における marginal deformation の1階微分係数として構成する。
対応する2つの Laplacian $E=d_+d_+^*+d_+^*d_+, F=d_-d_-^*+d_-^*d_-$ は安定化 Felder
complex に$sl_2({\bf C})$ として作用する。
又結果として、$E, F$ は $A_1$ 型拡大 W 代数 $M_{p_+, p_-}$ に $sl_2({\bf C})$ の VOA としての
derivation を与えることを示す。
この事実を使って、頂点作用素代数の $C_2$-有限性を示し、更にその零モード代数 $A_0(M_{p_+, p_-})$ の構造を完全に決定できる。
この結果は、名古屋大学松本拓也氏、東京都市大学橋本義武氏との共同研究であり、現在論文を準備している。
https://www.dropbox.com/s/l3imxwb88vlhhve/20180510abst.pdf
・談話会及び集中講義
談話会 2018.5.7(月)16:00-17:00 数学教室川井ホール
名古屋 創氏(金沢大学理工学研究科)
題目:q-差分パンルヴェタウ関数のフーリエ展開について
概要:
共形場理論において, 共形ブロックは中心的な役割を果たす. 2012 年に Gamayun, Iorgov, Lisovyy は中心電荷を1
とする4点共形ブロックのフーリエ変換として, 第六パンルヴェ方程式のタウ関数を記述した. 本講演では, 神保・坂井および松平との共同研究に基づき,
q-差分パンルヴェタウ関数のフーリエ展開が q-Nekrasov関数を用いて記述できることを紹介する.
https://www.math.tohoku.ac.jp/research/colloquium.html
集中講義 2018.5.8㈫-11(金) 15:00-18:00 数学教室川井ホール
名古屋 創氏(金沢大学理工学研究科)
題目:共形場理論とパンルヴェ方程式
概要:
パンルヴェタウ関数がVirasoro代数の表現論を用いて定まる共形ブロックで表示されるという発見が、2012年にGamayun、Iorgov、Lisovyy
によってなされた。本講義では、彼らの発見とその後の発展について、表現論的立場から理理解することを目指す。
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長谷川浩司@東北大学大学院理学研究科数学専攻
Koji Hasegawa at Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN
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