[geometry-ml:02847] 第18回 幾何と解析セミナー (1/19) のお知らせ
Junya Takahashi
t-junya @ math.is.tohoku.ac.jp
2016年 11月 28日 (月) 18:26:32 JST
皆様
この度,第18回 幾何と解析セミナー (Geometry and Analysis Seminar,
通称 GAS) を以下の要領で開催しますので,ご案内申し上げます.
多数のご来聴お待ち申し上げます.
記
第18回 幾何と解析セミナー
日 時: 2017年 1月19日(木)15:00 -- 16:30
場 所: 東北大学大学院情報科学研究科棟 2階大講義室
講演者: 只野誉 氏(大阪大学理学研究科)
題 目: Ricci ソリトンの幾何学
概 要: 1980年代に R. S. Hamilton によって導入された Ricci
フローは多様体上の 標準計量の構成において大きな成功を収め,
微分幾何学における主要な道具 としてその地位を確立した。
中でも G. Perelman による Poincar\'{e} 予想の 解決や S. Brendle
及び R. Schoen による微分可能球面定理の解決は記憶に新しい。
Riemann 多様体上の Ricci ソリトンは Einstein 多様体の自然な
一般化である だけでなく, Ricci フローの自己相似解に対応し,
このフローの特異点モデル として自然に現れる重要な研究対象である。
Ricci ソリトンは数学のみならず 超弦理論の AdS/CFT 対応においても
その重要性が指摘され, 近年活発な研究が 行われている。本講演では
Riemann 多様体上の Ricci ソリトンに焦点を当て, その基本的な性質
を紹介した後, 講演者が得た結果についてお話ししたい。 具体的には
Einstein 多様体に対する Bonnet-Myers の定理や Hitchin-Thorpe
不等式などの基本的な結果が Ricci ソリトンに対してどの程度拡張出来るか
を お話ししたい。時間が許せば, 近年の Ricci フローに対する研究の
成功を契機 として導入された佐々木-Ricci ソリトンや quasi-Einstein
多様体などの 一般化に対しても同様の考察を試みたい。
なお,今後の幾何と解析セミナーは,以下を予定しております:
・2017年 2月 3日(金)15:00 -- 16:30, 2階大講義室
生駒典久 氏(金沢大学理工研究域)
・2017年 3月16日(木)15:00 -- 16:30, 2階大講義室
宇田川誠一 氏(日本大学)
幾何と解析セミナー世話人:坂口茂,福泉麗佳,船野敬,高橋淳也
ホームページ:
http://www.math.is.tohoku.ac.jp/~gaseminar/index.html
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東北大学大学院情報科学研究科数学教室
高橋淳也
t-junya @ math.is.tohoku.ac.jp
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