[geometry-ml:02794] 立命館大学幾何学セミナーのご案内

Daisuke TARAMA dtarama @ fc.ritsumei.ac.jp
2016年 10月 15日 (土) 15:09:27 JST


各位
(当メールを重複受信された際はご容赦ください)

立命館大学助教の多羅間大輔と申します.
下記の通り,10月24日(月)に立命館大学幾何学セミナーが行われますので,お知らせいたします.
皆様のご参加をお待ちいたしております.

記

タイトル:量子状態空間上の指数型測地線の力学的な特徴付け

講演者:上野嘉夫(京都薬科大学)

アブストラクト:
量子状態空間(QSS)とは,トレース1のn次半正定値エルミート行列(密度行列)の
空間のことであり,量子計算,量子情報,量子統計の諸理論の土俵である.講演者は,
1990年代に中村佳正氏が見出したアルゴリズム由来の可積分な力学系のいくつかが,
QSS上に自然な拡張を持つことを見出した.特に,QSS上の拡張平均化Hebb型学習方程式
(EAHLE)は,QSSの特徴的な幾何オブジェクトである指数型測地線と深い関係がある[1].
今回のセミナーでは,QSSのすべての指数型測地線がEALHE の解軌道の随伴SU(n)作用
変形であるという力学的特徴づけを報告する.さらに,この特徴づけに基づいて,
第2拡張平均化Hebb型学習方程式(SEAHLE)を導入すると,指数型測地線の測地線
方程式がQSSの余接バンドル上のある完全可積分なハミルトン方程式と同値であることを
報告する.時間があれば,SEAHLEの軌道(あるいは指数型測地線)と,Moser形式の
戸田方程式との関係も報告したい.

[1] Y.Uwano, Mathematical Modeling and Geometry 4, 19-33 (2016).


日時:2016年10月24日(月)16:30〜17:30

場所:立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)
   ウェストウィング6階談話会室

   会場へのアクセス・キャンパスマップは以下をご覧ください↓
   http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/bkc/
   http://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/bkc/
   http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=227632&f=.pdf

懇親会:セミナー後,懇親会を行う予定です.
    懇親会参加希望の方は,事前に多羅間(dtarama [at] fc.ritsumei.ac.jp)までお知らせください.

問い合わせ先:立命館大学理工学部数理科学科
       多羅間 大輔
       dtarama [at] fc.ritsumei.ac.jp

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多羅間 大輔
立命館大学理工学部数理科学科
びわこ・くさつキャンパス
ウェストウィング503号室
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
E-mail: dtarama [at] fc.ritsumei.ac.jp
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