[geometry-ml:02087] ハミルトン力学系セミナーのご案内
Masayuki ASAOKA
asaoka @ math.kyoto-u.ac.jp
2014年 6月 20日 (金) 09:57:52 JST
幾何学メーリングリスト参加者の皆様,
7月28日に京大で行われるハミルトン力学系セミナーの案内を送らせていた
だきます.詳細についてのお問い合わせは世話人の
柴山允瑠氏(阪大) shibayama @ sigmath.es.osaka-u.ac.jp
までお願いいたします.
浅岡正幸(京大・理)
>>>>> 以下セミナーの案内です >>>>>>>>>>>>>>>>
======== ハミルトン力学系セミナー =========
日時: 2014年7月28日(月)15:00〜
場所:京都大学 吉田キャンパス 総合研究8号館3階 講義室3
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
講演者: 入江慶 氏(京都大学)
講演題目:Hamilton力学系の周期軌道とシンプレクティック・ホモロジー
講演概要:
与えられたシンプレクティック多様体上で定義される自励
(autonomous)Hamilton系が非自明な(constantでない)周期軌道を持つか,と
いう問題を考察する.この問題は,接触幾何学のWeinstein予想や,Hofer-
Zehnderによるシンプレクティック容量の研究とも関係が深い.
閉多様体の場合は,Gromov-Witten不変量の非消滅から,一種の連続法を用いて
非自明な周期軌道の存在を導く議論が知られている(Hofer-Viterbo, Liu-Tian,
Lu などによる).一方,余接束の全空間のようにシンプレクティック形式が完
全な場合は,この方法は適用できない.その場合でも,シンプレクティック・ホ
モロジーという道具(Floer-Hofer, Viterboらにより導入された,一種のFloer
ホモロジー)を用いることで,似た議論がある程度は可能になる.以上につい
て,講演者の結果も交えつつ,説明したい.
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セミナー運営メンバー
伊藤秀一(金沢大学),柴山允瑠(大阪大学),矢ヶ崎一幸(京都大学)
URL: http://yang.amp.i.kyoto-u.ac.jp/~yagasaki/Hamilton.html
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