[geometry-ml:01271] 第 14 回DCSセミナー開催のお知らせ

Yuki Miura miura @ es.hokudai.ac.jp
2011年 5月 25日 (水) 15:49:45 JST


  第14回 DCSセミナー (Dynamics of Complex Systems) のお知らせ
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講演者: 今野紀雄(横浜国立大学)
日 時: 6月15日(水)17:00-18:00
場 所: 北海道大学理学部5号館302室 
         
タイトル: 量子ウォークに関する最近の話題

アブストラクト:
量子ウォークはランダムウォークの量子版として,量子コンピュータ周辺などから,
2000 年頃より様々な分野の研究者によって本格的に研究され始めたモデルである[1-3].
量子ウォークはランダムウォークに比べて,拡散しやすい性質を持つ一方で,ある場合には,
出発点に留まるような局在化も起こる.

最近,空間的に一様な場合だけでなく,非一様な環境下での量子ウォークの解析が始まり,
注目を集めているので,我々の研究を中心に関連の研究も含め紹介したい(例えば,[4,5]).
また,グラフ同型性判定問題,ゼータ関数との関係 [6] など,別の新しい話題についても
触れたい.

[1] Venegas-Andraca, S. E.: Quantum Walks for Computer Scientists. Morgan
and Claypool (2008).
[2] Konno, N.: Quantum Walks. Lecture Notes in Mathematics, Vol.1954,
pp.309-452, Springer (2008).
[3] 今野紀雄:量子ウォークの数理.産業図書 (2008).
[4] Konno, N.: Localization of an inhomogeneous discrete-time quantum walk
on the line. Quantum Inf. Proc. 9, 405-418 (2010).
[5] Cantero, M. J., Grunbaum, F. A., Moral, L., Velazquez, L.:
One-dimensional quantum walks with one defect. arXiv:1010.5762.
[6] Konno, N., Sato, I.: On the relation between quantum walks and zeta
functions. Quantum Inf. Proc. (in press), arXiv:1103.0079.

DCSセミナーウェブ http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/field/seminar-index/dcsseminar14.php

DCS (Dynamics of Complex Systems)セミナーは、
「数学的予測方式の可能性と諸分野からのニーズを探る」という目的のもとで、
北大数学教室、数学連携研究センター、電子科学研究所、創成研究機構に所属する
力学系と周辺分野に関わるメンバーを中心に定期的に開催していく予定です。 


問い合わせ先:

由利美智子 yuri @ math.sci.hokudai.ac.jp
行木孝夫 nami @ math.sci.hokudai.ac.jp









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