[geometry-ml:00858] 数学連携研究センター 第 1 2回 数学連携サロン 開催案内

Yuki TAKAGI takagi @ math.sci.hokudai.ac.jp
2009年 5月 15日 (金) 16:01:29 JST


各 位

北海道大学・数学連携研究センターでは、下記のとおり山口善幸助教(京都大学
大学院情報学研究科)を囲んで第12回数学連携サロン(※共催 電子科学研究
所・電子研学術講演会)を開催いたしますのでご案内申し上げます。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。

** 本案内が重複して送信されている方におかれましては何卒
ご容赦お願いいたします。


       記

日 時: 平成21年5月20日(水) 11:00-12:00

場 所: 電子科学研究所 1階セミナー室1

講演者: 山口 義幸 氏(京都大学大学院 情報学研究科 数理工学専攻)

タイトル:多自由度ハミルトン系における不変多様体を用いた遷移率の計算

アブストラクト:

ポテンシャルの峠を境に2つの異なった状態を持つ系を考える。 例えば化学反
応系では、峠の片側が反応物、もう片側が生成物に対応する。 このような系で
は、与えられた初期状態が峠を越えられるかどうか、 すなわち遷移するかどう
かを知ることが重要となる。
十分発達したカオス系においては遷移率を統計的に近似することができ、 反応
状態理論や RRKM 理論などが開発されている。 しかしカオスが発達していない
摂動系では、 遷移率を求めるためには統計的理論ではなく力学的理論が必要と
なる。
力学的理論には lobe picture と tube picture という2つの手法があり、 双
方とも不変多様体を用いた手法だがそれぞれに長所と短所がある。 Lobe
picture は、Melnikov 関数を用いて遷移率の計算を実行できるが、 一般に3自
由度以上の系には適用できない。 一方、tube picture は3自由度以上の系にも
適用できるが、 Melnikov 関数を用いる際に困難が生じる。
そこで本発表では、(1) lobe と tube の関係を明らかにし、 (2)2つの手法の
長所を合わせた手法について考察する。 また、得られた手法の妥当性を数値計
算によって検証する。


数学連携サロンHP
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/activities/RCIMS_seminar.html.ja

連絡先:
北海道大学数学連携研究センター 事務担当:高木由紀(内:9455)
外線 & ファックス:011-706-9455


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Yuki Takagi
Secretary
Research Center for Integrative Mathematics,
Hokkaido University
N20 S10 Kita-ku, Sapporo, Hokkaido, JAPAN 001-0020
Phone & Fax: +81-11-706-9450

高木  由紀(内:9455)
北海道大学 電子科学研究所
計算論的生命科学分野秘書室
数学連携研究センター
外線 & ファックス:011-706-9450




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