[geometry-ml:00427] SpringSchool at Sendai 2007

Motoko KOTANI kotani @ math.tohoku.ac.jp
2006年 8月 18日 (金) 13:44:35 JST


下記のスクールを「21世紀COE物質階層融合科学の構築」の支援で開催いたしますのでご案内いたします.数学の専門分野の枠を越えた大学院生,PDの 
参加を想定しております.東北大学のCOE研究員のみならず,このテーマに興味をお持ちの全国の研究者,大学院生に開かれておりますので,是非,御参加 
ください.プログラムは12月頭に案内の予定です.

東北大学 「21世紀COE物質階層融合科学の構築」
春の学校:ランダムから可積分系へ
スケール変換によるパターン形成


日時:1月12日(金)〜15日(月)
場所:東北大学理学研究科 川井ホール
講師:石井豊(九州大学),石川剛郎(北海道大学),加藤毅(京都大学),辻本諭(京都大学)
世話人: 小谷 元子(東北大学)
	spring.school @ math.tohoku.ac.jp
アクセス:http://www.math.tohoku.ac.jp/access/index.html

力学系のくり返し理論は射影することにより符号力学系と関係を持ってきます。一方で、符号力学系はオートマトンと関係を持っていますが、ロトカボルテラ 
方程式やKdVのような数理物理にあらわれる非線形の方程式が離散化されることでオートマトンと関係を持っており、その手続きにトロピカル幾何学が用い 
られています。一方で、トロピカル幾何学は変数変換で折れ線写像と代数多様体とを、結び付けています。
それらすべての操作はある意味でスケールを変換するものです。
このように、それぞれ数学としては違う性質を持っているにものどうしが、スケールの変換をすることで結びついています。
特に力学系のくり返し理論のようにカオスをその性質として持つ対象が、いくつかのスケール変換のステップを通じて可積分系のような、剛性をもつ対象と関 
係してきます。(加藤毅)





Geometry-ml メーリングリストの案内